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第1号議案 
平成16年度埼玉県一般会計予算に対する賛成討論

「地方主権の会」森田光一です。私は、本定例会に知事より提出された第1号議案 平成16年度埼玉県一般会計予算に対し、「地方主権の会」を代表して賛成の立場より討論をおこないます。我が「地方主権の会」は、県政のあらゆる施策は、その根幹に「地方主権」という理念を据え、真の地方自治確立を目指しておこなわれるべきであるという政策的思考のもとに政治活動を展開しております。そして、県財政の健全化を基本に、県政のそれぞれの分野における政策形成段階で様々な提言をおこなってまいりました。

平成16年度予算編成にあたって、知事は就任以来わずかな期間の中で、自らの掲げた県民との約束であるマニフェストを、さらに実効性の高い「新生埼玉行動計画」として具現化され、一つ一つの施策を丁寧にわかりやすく県民の前に明らかにされました。予算特別委員会では、様々な視点から指摘や意見がありましたが、まさに「疾風に勁草を知る」、知事を「勁草」と表現しては失礼かと思いますが、平成16年度予算は「安心・安全を確保する思想」「優れた経営体」、「一番のサービス産業」を基本理念に、「選択と集中」「官から民へ」を政策形成の視点として「5つの日本一の県づくり」をめざす、私なりに一言で言うならば「あっぱれ埼玉 目指せ日本一予算」と申しあげさせていただきます。

その上、我が会派からの提言にも良くお応えいただき、県財政の健全化に果敢に取り組まれ、施策においても吉田芳朝議員の指摘した「NPO基金の創設や拠点整備、そしてNPOとの協働提案事業の導入」また、「乳幼児医療費助成制度の対象年齢を4歳児まで拡大」、「若年者に対する就職支援や仕事発見システムの充実」また、「少人数学級編成の実現」など、我が会派の提言を尊重し施策に反映されたことは大いに評価するところであります。

それでは、具体的に平成16年度予算についてコメントしたいと思います。まず、歳入につて申し上げます。地方交付税、臨時財政対策債合わせて373億円もの歳入見込み額の減額はあったものの、県税収入のうち法人2税の増収が期待でき総額209億円の増額となり、知事もホットされたことと思います。歳入の確保については知事もご苦労の多いところと思いますが、県立学校、農業大学校、高等技術専門校の授業料の増額などはやむを得ないものであり、旧東部環境管理事務所敷地など県有地などの売却による収入、8億円も貴重な財源であると考えます。県債の発行については極力抑制する考え方に基づき、4年ぶりに減少させ、総額3,164億円で、対前年比0,1%減となり、額にして2億7千万円の減額となりました。視点を変えれば、借換債の発行が約294億円増加しており、実質的には297億円の減額となり、評価出来るものであります。

次に歳出について申し上げます。まず、人件費において、職員定数の175人削減と人事院勧告の完全実施や退職手当見直しにより131億円の減額や、公共事業のうち道路関連予算への重点化により65億円の減額、さらに芸術文化振興財団など外郭団体への財政支出の削減、また83団体に及ぶ運営費補助を一律10%削減、長楽園などの県立施設の民間委託や青年の家の一部廃止、また大久保浄水場の建設・運営にPFI方式を採用しコストの縮減を図るなど様々な施策による歳入確保に対する取り組みは評価出来るものであります。

次に、各分野の政策について申し上げます。「安全・安心」の要である警察官の増員では国の増員計画の減にもかかわらず、305人の増員が確保され、防犯や交通安全対策で17億円の増額や、創業・ベンチャー支援センターの創設、特に市町村合併の支援対策事業として新たに14億6千万円を追加いただいたことは、合併を目前に控えた市町村には心強い支援になることは「間違いない!」ことであります。その他、環境の分野では引き続いて青空再生自動車対策としてバス・トラック13,600台分、約10億円、低公害車導入資金に100億円の融資枠により、買い換え2,000台、DPF装着10,000台分を手当し、美しい青空を取り戻す効果に期待が出来るとことであります。また、環境税の導入についても、県民の70%近くが何らかの負担に関して前向きな意向を示していることもあり、様々な角度から県民の理解が得られる新税の検討はまさにタイムリーな施策であると考えます。また、全国でも先駆的取り組みとして高い評価を受けている、彩の国資源循環工場の整備は第2期事業も含めて推進され、今後の進捗に大いに期待するものであります。福祉の分野においては、特別養護老人ホームの増床は着工ベースで976床、保育所待機児童の解消に2,218人の受け入れ枠を確保することや、また、越谷児童相談所に30人定員の一時保護所を新設すること、県立精神医療センターの増床では、とりわけ児童思春期病棟、30床の設置は時代の要請であり、期待するものであります。教育の分野において、児童の安全確保については、緊急の課題であり、「あんしんまちづくり学校パトロール」などの施策は有効な施策と言えます。また、学力の低下が懸念されておりますが、小学校4,5年生向け「つまづき防止のための学力向上プログラムの開発」にも期待が持てるところであります。

上田知事がいつもおっしゃっている言葉に「市町村が自立してもっと強くなれば、県の仕事はなくなる」この言葉は、これからの県が持つべきもっとも重要なスタンスであると思うわけであります。県の仕事がなくなれば知事もいらないわけで、もちろん県議会議員もいらないということにもなって、ちょっと複雑ではありますが、今後は、埼玉県がおこなっている様々な施策や事業を、本当に埼玉県がやらなくてはいけないのかどうかという視点、すなわち市町村に任せる、民間に任せる、不要だから止めてしまうという議論が必要でしょう。これこそが「破壊」であり、「破壊」なくして「創造」はあり得ないと思っております。

「政治家と役者は似ている」と言われます。しかし決定的に違うところは、役者は幕が降りれば終わりです。役者のせりふは人の心に残っても責任はありません。政治家は幕が降りてからが勝負です。せりふは実行して初めて人の心に訴えることができるのです。

上田知事!これからは確実な実行です。勁草のごとく、疾風吹き荒れても信念を持って、700万県民のために走り続けてください。

いろいろ申し上げましたが、平成16年度予算は知事の思い入れのこもった、メリハリある予算編成であると評価できるものであり、第1号

議案 平成16年度埼玉県一般会計予算に賛成するものであります。


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